Pistucci Giovanni
Italy / Napoli
1864年、イタリアのナポリ生まれ。
1885年からヴィンチェンツォ・ポスティリオーネ(Vincenzo Postiglione 1835-1916)の下で働く。
20世紀ナポリ派を代表するの製作家の一人であり、コピイストとして有名です。
ナポリの伝統なモデルのヴァイオリンを製作し、ガリアーノファミリー(Gagliano Family)や多くマイナーナポリタン製作家の楽器をコピーしては、自身の手で複製したラベルを貼っていました。
ニスの技術も高く、ゴールデンイエローやレッドブラウンのニスを使用しました。
また、晩年の作品にはニス塗り作業をヴィットリオ・ベッラローザ(Vittorio Bellarosa 1907-1979)に任せている物も多くあり、ピストゥッチの死後、ベッラローザが彼の工具・道具類の全て引き継ぎました。
ブリュッセルとナポリで開催された博覧会での受賞歴があり、生涯に800本のバイオリン、200本ビオラ、25本のチェロを製作しました。
1955年(91歳)にナポリで亡くなる。
《 The Brompton’s Book of Violin and Bow Makers 》より引用