Postiglione Vincenzo(II)
Italy / Napoli

1835年イタリア・ナポリに生まれる。

ナポリ派の系譜を繋ぐ重要な製作家の一人。

父親で、同姓同名のヴィンセント・ポスティリオーネ(Vincenzo Postglione(I) W.1790-1840)も楽器職人だったと推測されており、父よりヴァイオリン製作を学んだと考えられます。

1847年~1852年までヴィンセント・ヨリヨ(Vincenzo Jorio W.1830-1850)に弟子入りし、腕を磨きます。

1855年にナポリで独立し、1910年に引退して息子に店を引き継ぐまで製作を続けていました。

ナポリ独特のニスを使用し、非常に説得力のある二コラ・ガリアーノのコピーを製作したり、濃いレッドブラウンのガルネリモデルやストラディヴァリ、ガダニー二・モデルも製作していました。

生涯に278台のヴァイオリン、60台のヴィオラ、115台のチェロ、29台のコントラバス、ヴィオラ・ダ・モーレやヴィオールなど、幅広く製作活動を行いました。

ボタン部分に焼印を押している楽器もあります。

1916年(81歳)、ナポリで亡くなる。

《 The Brompton’s Book of Violin and Bow Makers 》より引用

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