Gagliano Alessandro
Italy / Napoli

アレッサンドロは1700-1735年頃にナポリで活躍した製作者です。

ナポリ派の創始者であり、その後19世紀末まで続くガリアーノ王朝の祖でもあります。

アレッサンドロは、出生や弦楽器製作をどこで学んだかなど、不明な点が多い人物です。

本人のラベルには「ストラディバリの弟子」と記載がありますが、楽器の共通点から考えると、当時ナポリに暮らしていドイツやフュッセン系の弦楽器製作者などから製作を学んだと思われます。

また、息子のニコラ(Nicola Gagliano fl.c.1730-1787)や、ジェンナロ(Gennaro Gagliano fl.c.1730-1780)とも作風が異なり、アマティ風の外観に、ニスには深紅の顔料を使い、ストップ(F字孔の刻み)位置が長く、F字孔が楽器の下に彫られています。

ヴァイオリンには美しい一枚板の裏板を好んで使っており、チェロはペグボックスに装飾を施した物など12台ほどが現存しています。

引用《 The Brompton’s Book of Violin and Bow Makers》

《 Four Centuries of Violin Making 》

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