Castagnino Giuseppe
Italy

ジュゼッペ・カスタニーノは1883年5月4日にジェノバ近郊のコゴルノ(Cogorno)生まれ。

父親は大工、樽作り職人をしながらアマチュアのヴァイオリン製作者でした。ジュゼッペも父親から弦楽器製作を学びます。

早くも1906年にはミラノの展覧会でゴールドメダルを獲得します。1911年にトリノの展覧会に参加した際に、チェザーレ・キャンディ(Cesare Candi 1869-1947)からジュゼッペ・フィオリーニ(Giuseppe Fiorini 1861-1934)を紹介され、1913年1月からミュンヘンの工房で40日間研修を受けることになります。

※当時、フィオリーニの工房はとても有名で、カスタニーノと同じく多くの製作者を短期間受け入れていました。

真の師弟関係ではありませんが、カスタニーノもこの工房で製作や修理を手伝い、新しいアプローチを得たと考えられます。

その後キアヴェリ(Chiavari)に戻って独立し、戦争中に一時中断した以外は息子のロベルト(Roberto Castagnino 1925-?)と共に生涯製作に打ち込みました。

カスタニーノはモデルやスタイルをほとんど変更させることが無く、ニスの質感や色合いを時代と共に変化させました。

よくスクロールと側板のコーナーエッジを黒いインクで塗ってあります。また[C.CASTAGNINO]の焼印をエンドピンの周囲や内部に押しています。

1975年(93歳) 死去。

引用《 The Brompton’s Book of Violin and Bow Makers 》《 Liuteria Italiana III 》

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