Lucci Giuseppe
Italy / Roma

ジュゼッペ・ルッチは1910年、イタリアのバニャカバッロ(Bagnacavallo)で生まれました。

20歳頃にモデナで活動していたピエトロ・ボルギ(Pietro Borghi 1892-1957)から弦楽器製作を学び、ミラノで活動していたレアンドロ・ビジャッキ(Leandro Bisiach 1864-1946)などからも影響を受けます。

1953年にローマに移り住み、工房を構えます。現在も、弟子であり義理の息子であるルドルフォ・マルキーニ(R.Marchini 1943- )が工房を引き継いでいます。

ルッチは多くの製作コンクールで受賞歴があります。(Cremona/Florence/Roma/Liege/AscoliPiceno)

1958年には経験と技術力を買われ、クレモナの弦楽器製作学校の講師として招かれますが、これを辞退しています。

また、ルッチは1800年代~1900年代の楽器に造詣が深く、優れたコレクションを多く所有していました。

ルッチはひたむきな製作者であり、様々なモデルを使い生涯で700艇あまりの弦楽器を製作しました。選び抜かれた材料と暖かみのあるオレンジ色のニスを塗った楽器はどれも高い品質を誇っており、演奏家はもちろんコレクターにも愛好され、評価の高い製作者の一人となっています。

ラベルは、バニャカバッロ時代とローマ時代の二つがあり、1967年からは“G”の文字に二匹の魚を加えた焼印をエンドピンの周囲や楽器の内部に使用しました。

1991年(81歳) ローマで死去。

引用《 The Brompton’s Book of Violin and Bow Makers 》《 Liuteria Italiana I 》
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