Dollenz Giovanni & Giuseppe
Italy / Trieste

1802年にジョヴァンニ・ドレンツはトリエステに生まれ、当時の多くの製作者と同じく地元のオーケストラ(Gran Teatro Civico Orchestra)でコントラバス奏者として活動しながら、1830年頃から弦楽器を製作します。

1804年頃に一時的にトリエステに滞在していたストリオーニ(Lorenzo Storioni 1744-1816)の弟子との記載もありますが、当時のジョヴァンニが幼過ぎるために不可能であり、後にトリエステに残されたストリオーニの楽器を参考にしたと考えられます。

ジョヴァンニ自身はアントニオ・ペリゾン(Antonio Pellizon 1763-1850)などから製作を学んだと思われます。

ジョヴァンニの楽器は低めのアーチングで、上のコーナーエッジが下向きなのが特徴的です。

F字孔の刻みが大きく彫られ、下のウイングを削り込んでいません。また、丸みのあるスクロールは最後の削り込みを省略しています。

1832年に息子のジュゼッペが生まれ、共同で弦楽器製作を始めます。

ジュゼッペは父の作風に近い楽器を製作し、地元で採れる木材も使用していました。

モンタニャ―ナ風のチェロは非常に評価が高いです。

1857年(55歳) ジョヴァンニ死去。

1892年(60歳) ジュゼッペ死去。

引用《 The Brompton’s Book of Violin and Bow Makers 》《 Liuteri & Sonadori Venezia 1750-1870 》

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