Cappa Gioffredo
Italy / Saluzzo

1644年トリノ近郊のサルッツォ(Saluzzo)で生まれます。

トリノ派の初期のヴァイオリン製作者で、アマティ風の楽器を製作しました。

ニコロ・アマティ(Nicolo Amati 1596-1684)の弟子であったとする記載もありますが、チロル系の製作者でトリノに移り住んだエンリカス・カテナ―(Enricus Catenar b.c.1621-1701)や、トリノの弦楽器職人アンドレア・ガット(Andrea Gatto fl.1665-1679)などに影響を受けて弦楽器製作を始めたと考えられます。

丸みのあるアウトラインと、やや傾いたF字孔、クレモナを思わせる艶と深みの有るニスが特徴的です。

著名な演奏家であるパガニーニ(Nicolo Paganini 1782-1840)や、ヴィオッティ(Giovanni Battista Viotti1755-1824)がカッパの楽器を使用しました。

カッパのラベルは多くの製作者や修理人、楽器商に使用され、多くの偽物が流通する原因になりました。

その後トリノでは、カッパの影響を受けたソルサーナ(Spirito Sorsana fl.c.1714-1736)やセロニアート(Giovanni Francesco Celoniato fl.c1720-1760)、ガダニーニ・ファミリー(Guadagnini Family)によって弦楽器製作が続けられますが、徐々に衰退していきます。

19世紀初頭、プレッセンダ(Giovanni Francesco Pressenda 1777-1854)が登場することでトリノ派にはまったく新しい潮流が生まれていきます。

1717年(73歳) 死去。

引用《 The Brompton’s Book of Violin and Bow Makers 》 

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