Szepessy Béla
Hungary / Budapest-London

ゼプシー・ベラは1856年ハンガリーのブタペスト生まれ。

1868年から1874年までアロイス・エングレーダー(Aloys Engleder 1812-1883)とサミュエル・ネメザニー(Samuel  Nemessányi 1837-1881)の下でヴァイオリン製作を学びます。

1874年からウィーンのトーマス・ザック(Thomas Zach 1812-1892)の下で6年間ほど働きます。

1879年からミュンヘンで働いたとされていますが、確かな記録は残っていません。

1882年、25歳の時にブリュッセル経由でロンドンに移り住み、以後40年間ロンドンで活動します。

勤勉だったベラは、ロンドンでヴァイオリン製作、修理、鑑定家として有名になり、彼の楽器は高値で取引されて有名な演奏家に使用されました。

1884年頃から自身の楽器に製作番号を記入するようになり、1916年製作の#218まで記録があります。

通常はガルネリモデルで製作しましたが、ストラド、アマティ、師匠のネメザニーのモデルでも製作しました。

楽器内部には鉛筆による署名や複数のラベルを貼り、ライニングに色味の暗い木材を使用している場合もあります。非常に柔らかいニスを使用し、ワインレッドのような深い赤色を多く使っています。

1916年頃から体調を崩してチロルに移り住み、製作から引退して過ごしていたようです。

1925年(69歳) チロルで死去。

引用《 The Brompton’s Book of Violin and Bow Makers 》《 Ungarischer Geigenbau 》

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