Rombouts Pieter
Netherlands / Amsterdam

1667年、アムステルダムで生まれる。

師匠であり義理の父親であるヘンドリック・ヤコブス(Hendrik Jacobs 1629-1704)の下で1685年頃から弦楽器製作を学び、後に工房を引き継ぎます。

ヤコブスのラベルが付いているチェロの大半がロンバウツ作であると考えられています。

オランダのセント・アントニエスブレスタート(Sint Antoniessbreestraat)、後にボーターマーク(Botermarkt)で独立し、ヴァイオリン~チェロ、ポシェットヴァイオリンやヴィオールなど様々な弦楽器を製作しました。

ロンバウツの死後も彼の工房では仕事が続けられており、弟子であり後継者となったヘンドリック・レイヴェケンス(Hendrick. Ravekens 1681-1734)や、カスパー・ビーリンガー(Casper Beeringer1679-1751)などが製作を続けていたと考えられます。

緻密な職人技を有しており、初期は師匠のヤコブスに似ていますが、ニスにはより深く濃い赤色を使用していました。

アマティモデルや後にスタイナーモデルで製作し、ワイドボディなパターンが多く、ハイアーチで大きくカットされたF字孔と短いコーナーエッジ、パフリングにはクジラの髭(whalebone)を使用していました。

彫り込みの深いスクロールは均一な渦を巻き、ライオンヘッドなども製作していました。

1728年(61歳)に亡くなる。

《 The Brompton’s Book of Violin and Bow Makers 》より引用

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