ヨルト・ファミリー(Hjorth and Sons)はコペンハーゲンを代表するヴァイオリン製作一族であり、アンドレアス・ハンセンはその創始者です。

1752年 デンマークのハザスレウ(Hadersley)生まれ。

1789年にコペンハーゲンに移り、そこで父から息子へと5世代続く会社の基礎を築きました。

彼の楽器を外観から判断するにチロル地方で楽器製作を勉強したと考えられます。

彼の楽器は、しばしばアーチが高すぎる事がありますが、そうでなければ非常に美しく作られており、特徴的な外観を有しています。

ラベルの記載によれば、アマティスタイルの楽器を目指して作っていたようです。

1799年にはロイヤルオペラオーケストラのヴァイオリン製作者になり、1804年には王室御用達の楽器製作者になりました。

ラベルや裏板などに「A.H.H」の焼印を押している楽器もあります。

1834年(82歳) コペンハーゲンで死去。

引用：《 DANISH VIOLINS AND THEIR MAKERS by ARNE HJORTH 》