Ornati Giuseppe
Italy / Milano

1885年、ミラノのアルバイラーテ(Albairate)で生まれる。

父親のカルロはアマチュアの楽器製作者でした。
1901年からミラノのカルロ・モネタ(Carlo Moneta1881-1953)の下で学び、1903年からはレアンドロ・ビジャッキ(Leandro Bisiach1864-1946)の下で働き始めます。
同時期のビジャッキ工房では、ガエタノ・ズガラボット(Gaetano Sgarabotto1878-1960)、ゲオルグ・ウルマン(Georg Ullmann1879-1946)、フェルディナンド・ガリンベルティ(Ferdinando Garimberti1894-1982)も共に働いていました。
1920年にミラノで独立しますが、ビジャッキ工房との関係は継続しており、仕事を請けたりレアンドロの息子達を指導する事もありました。
1961年から1963年まではクレモナのヴァイオリン製作学校で教鞭をとり、スカラ座専属の楽器職人でもありました。

1920年と1923年にローマの楽器製作コンクールで、また1924年にミラノの楽器製作コンクールで金賞を受賞しています。
伝統的でありながら自身のエッセンスを取り入れた楽器は、その優雅で高度な技術を独特で美しいパフリングからも感じることができます。
また、ヴァイオリン以外にも多くの撥弦楽器(リュート・ギター・マンドリン等)の製作をしていました。
ニスは美しいゴールデンイエローまたはレッドブラウンで、アルコールニスとオイルニスの両方を使用していました。
楽器内部に焼印やにサインを残している物もあります。

1965年(80歳)ミラノで亡くなる。

引用:≪The Brompton’s Book of Violin and bow Makers≫/≪Liuteria Italiana 1860-1960 II  ≫

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