Panormo Joseph
UK / London

1767~1768年頃にイタリアのナポリで生まれる。

ヴェンツェンツォ・パノルモ(Vincenzo Panormo1734–1813)の次男であり、父よりヴァイオリン製作を学ぶ。

1801年からロンドンのソーホー地区のウォルドー・ストリートに住み、1802年-1804年にポートランド・ストリート、1823年にキング・ストリート、1828年にプリンセス・ストリート、1830年にニューコンプトン・ストーリートと各地を転々としていました。

ギター奏者の巨匠フェルナンド・ソル(:Fernando Sor1778-1839)と出会い、彼の助言でギター製作を始めます。

1823年からフェルナンド・ソルの息子フェルナンド・エドワルドとアントニオ・ブルーノの協力のもとギター製作で大きな成功を収めます。

それにもかかわらず、市の記録ではパノルモは貧困で苦しんでいたと記録されています。

ヴァイオリン、チェロ、ベースは父親のヴェンツェンツォ・パノルモと非常によく似ており、区別する事が困難です。

スタイルは少し華やかになる傾向があり、ニスは一般的に深いレッドブラウンを使い、ときおりゴールデンイエローのニスも使用していました。

偉大なイタリアのコントラバス奏者のドメニコ・ドラゴネッティ(Domenico Dragonetti 1763-1846)からコントラバスの製作依頼を受けるなど幅広く活動しました。

ディーラーを通じて販売された楽器には ”R. & W. Davis” ”Astor & Co.”とサインが入っている事があります。

1837年にイギリス・ロンドンで亡くなる。

《 The Brompton’s Book of Violin and Bow Makers 》より引用

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