Poggi Ansaldo
Italy / Bologna

1893年 ヴェラ・フォンターナ(Villafontana di Medicinaボローニャの東)で生まれる。

音楽院でヴァイオリンの演奏を学んだのち、アマチュアヴァイオリン製作者だった父親の下で技術を学びます。

兵役を終えてから、チューリッヒで父親の友人だったジュゼッペ・フィオリーニ(Giuseppe Fiorini 1861-1934)から本格的にヴァイオリン製作を学びます。

1923年にボローニャで独立して工房を構え、展覧会で多くの賞を獲得します。(1923,1925,1927,1929,Rome competitions)

師であるフィオリーニがストラディバリの道具や遺品を所有していた為、ポッジもストラディバリ型の楽器を内枠で製作しました。これは当時のエミリア州の楽器職人達と大きく異なります。

1920年代まではフィオリーニのスタイルを受け継いだ製作を続けていましたが、1930年代から自身のスタイルを確立していきます。

ポッジの楽器は非常に精巧で緻密に作られ、常に良材を使い、完璧に入れられたパーフリング、研ぎ澄まされたF字孔のカットなど、同時代のイタリアンと比べるとその出来栄えは「冷たさ」を感じるほどです。

製作年に異なるニスを塗ってあり、赤味がかったオレンジ色からイエローオレンジまたはピンクイエローのニスを塗り、裏板は木地に施した着色でトラ杢を強調しています。また、楽器のさまざまな場所に焼印と署名を残しました。

1969年頃からグィッチャルディ(Giancarlo Guicciardi 1940- )を弟子に取り、10年以上共に製作を続けました。

1984年(91歳) ボローニャで死去。

 

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