Pedrazzini Giuseppe
Italy / Milano

1879年 クレモナのピッツィゲットーネ(Pizzighettone)で生まれる。

当初は家具職人である父親の下で木工作業に従事していました。

その後弦楽器製作に興味を持ち、1903年にミラノのアントニアッツィ兄弟(Romeo Antoniazzi 1862-1925/ Riccardo Antoniazzi 1853-1912)の下でバイオリン製作を学び始めます。

そのため初期の作風はアントニアッツィ兄弟に強い影響を受けています。

基本的な木工技術があったため、1906年には独立して仕事を始めます。

第一次世界大戦時には飛行機工場でジュゼッペ・オールナッティ(Giuseppe Ornati 1887-1963)と共に働き交流をもちます。

アマティとストラディヴァリモデルに当時の流行を繁栄した精錬された楽器を作りました。

受賞歴も多く、1920年にローマで、1937年にはクレモナの楽器製作コンクールで賞を獲得しています。

新作楽器だけでなく精巧なオールドのコピーを製作したり、ディーラーとしても貴重な楽器を取り扱うほか、有能なビジネスマンでもあり、フェルディナンド・ガリンベルティ(Ferdinando Garimberti 1894-1982)ピエロ・パラヴィッチーニ(Piero Parravicini 1889-1957)、大甥のナターレ・ノヴェリ(Natale Novelli 1908-1981)を自身の工房で雇い入れて、国外向けに非常に多くの弦楽器(ヴァイオリン~コントラバス、ギター)を製作しました。

特にイギリスの会社(Boosey&Hawkes)とは密接なビジネス関係にありました。

同時期にさまざまなラベルと、ブランドを使い分けており、ニスの色や質感も時代によって大きく異なっています。

1957年(78歳)ミラノで死去。

引用:《 The Brompton’s Book of Violin and bow Makers 》/ 《 Liuteria Italiana II》

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