Gadda Gaetano
Italy / Mantova

1900年4月13日、ヴェローナのソルガ生まれ。

1919年にステファノ・スカランペラ(Stefano Scarampella 1843-1925)の工房で働き始め、スカランペラが亡くなるまでの数年間、並んで楽器を作っていました。

スカランペラが体調に支障をきたした最後の数年間は、おもにガエタノが代わりにスカランペラの楽器製作を行いました。

1924年にガエタノはスカランペラから全ての道具と型枠などを譲り受ける契約を結びます。

1925年、スカランペラが死去。ガエタノはスカランペラの唯一の弟子であり、後継者となりました。

初期のガエタノの楽器には、師匠であるスカランペラの影響が強く出ています。

戦後、40代半ばからガエタノは、スカランペラモデルから少し離れたガルネリにインスパイアされたモデルを使用しました。

また、製作したほとんどのチェロは、所有していたバレストリエリ(Tommaso Balestrieri w.1725-1749)を、モデルに使用していました。

ときにガエタノはスカランペラの模倣者として扱われがちですが、ガエタノ自身は明確なスタイルを確立しており、非常に美しく個性的な楽器を作りました。

ガエタノはしばしば ”オッピオ” (oppio)と呼ばれるカエデを使用しています。

裏板のボタンや、エンドピンの下などにイニシャル「gg」の焼印を押している楽器もあります。

彼の息子であり弟子のマリオ・ガッダ(Mario Gadda 1931-2008)もヴァイオリン製作者として活躍しました。

1956年(56歳) マントヴァで死去。

引用《 Liuteria Italiana II 》

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